生物資源学研究科
[附属練習船 勢水丸]動く海上の実験室「勢水丸」
勢水丸は、三重大学生物資源学部に附属する中部地区では唯一の練習船です。 現在の勢水丸は昭和55年7月に竣工されたもので、つい先日最終航海を終えました。来年度からは、「新勢水丸」がその役割を引き継ぎます。 勢水丸の役割としては、学生の練習船として海上技術の教育・実習を行うこと、海洋生物資源に関する研究・調査、さらに、様々な環境観察・調査を行うことなどがあります。また、毎年小学生を対象とし、1泊2日の航海講座も行っています。海上での宿泊生活や海の生態系の観察などは、子どもたちには普段できない貴重な体験であり、地域貢献の一環として勢水丸の重要な仕事の一つです。 これまで勢水丸が関わった事例では、例えば尾鷲の海洋深層水のプロジェクトなどで、調査・研究に大きな役割を果たしました。 今では、海洋深層水は飲料水、コスメ、酒、干物など様々な形で活用されています。その他にも、天然コスメや壁紙(ハウスシック対策に有効)などに利活用される珪藻土のように、海洋には有効な天然素材・エネルギーがまだまだ眠っています。 今後も地域や民間企業の研究開発に、積極的に協力していきたいと考えています。 |