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2012年更新
カテゴリ
教育学・心理学・哲学、看護学
キーワード
ホスピスケア 緩和ケア 遺族ケア 家族ケア

一言アピール

人生の終焉を生きる人、ご家族、ご遺族に心の深いニードを教えていただきながら、ホスピスケア、遺族ケアの質の向上に寄与したいと思います。


研究テーマ

  1. 多面的な視点から人生の終焉を生きる人と家族、遺族のスピリチュアルニーズとケアに関する研究
  2.  人生の終焉を生きる人は、「母なるものへのニード」「傍にいて欲しいニード」「肌の触れ合いニード」「人格的関わりのニード」「コミュニケーションニード」「家に帰りたい ニード」「自然との一体感を求めるニード」「真実ニード」「人生統合ニード」「生きがいニード」「苦悩の意味づけニード」「赦し・和解のニード」「自己決定・自律ニード」などをもっておられることが分かりました。また、臨死意識をもっておられ、様々なことを周りにいる人に教えてくださいます。事例をもとに、今後もどのようなニーズがあるのか、どのようなケアが必要なのかを見出していきたいと思います。
  3. 配偶者を看取った中年期男性の死別体験と家族の生活構築に関する研究
  4.  グリーフケアの重要さが言われる昨今ですが、現代日本で中年期男性が配偶者を亡くすとは、どういうことなのかの理解を深めることが、より適切な支援に結び付くと思い研究をしています。お話を伺った方の中には、例えば、養育の必要な子どもさんがおられる場合、自分の人生設計として、まずは自分の寿命をその子が成人するまでにおいていたり、親としてというよりは男親として子育てを考えておられなど、教えていただいています。今後も当事者、家族の体験の理解を深めていきたいと思います。実習で受け持ち患者さんを受けもち、その方の看取りを行う中で、看護学生は自分自身のグリーフワークを進めることがあります。また、授業で生死を考える機会をもつこともあります。そうした体験を通し、自分の生死に対するものの見方考え方を深めていくことに寄与したいと思います。
  5. 看護専門職者が行う遺族ケアに関する研究
  6.  主に訪問看護師が行う遺族ケアについて研究をしてきました。遺族ケアは家族ケアからはじまります。利用者が生存しているときからどんなかかわりをしていくことが重要なのか、協働的パートナーシップの考え方、強みを活かした課題達成型の看護ケアの考え方をベースに考えていきたいと思います。

著書・論文

●坂口美和:家族ケア,緩和ケア(梅田恵,射場典子編),137‐148, 南江堂,2011.
●高橋圭子,荒木(坂口)美和:慢性看護学実習において学生が企画・運営した当事者参加型カンファレンスの学びの意義, 日本看護学教育学会誌,19(1),1‐13,2009.
●荒木(坂口)美和,佐々木裕子:家族看護の考え方を遺族ケアに活用する, 家族看護,4(2),38‐45,2006.
●荒木(坂口)美和:看護師が遺族ケアを行う意味(強み), 臨床看護32(8),1184‐1189,2006.
●荒木(坂口)美和:緩和ケア病棟で妻を看取った男性が遺族ケアを受けた体験-ライフストーリー法を用いて-, 臨床看護,32(10),1490‐1496,2006.
●荒木(坂口)美和,寿賀真弓,秋山正子:病状の急変で死別した遺族への訪問看護師が行うグリーフケア -死別期から初回遺族訪問までの期間に焦点を当てて-, 日本臨床死生学会誌,8(1),17‐25,2003.
●荒木(坂口)美和,馬場昌子,馬場俊彦:終末期において「名前を呼ばれること」と「名前を呼ぶケア」, 愛知医科大学看護学部紀要,1,1‐9,2002.