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2012年更新
カテゴリ
環境・エネルギー、医学・薬学、教育学・心理学・哲学、看護学
キーワード
クリティカルケア 看護 思考 アセスメント 環境 生活環境 治療環境 健康 健康教育

一言アピール

研究テーマには私なりのこだわりから見出した共通点があります。共通点は「自立する力」です。クリティカルケアにおいては思考を、住居環境や治療環境から影響を受ける人々には適応力を支援できる研究を目指します。


研究テーマ

  1. クリティカルケアの場面における看護アセスメント思考向上のための支援プログラム開発に関する研究
  2.  看護師が患者のケアに当たる際に患者の病態およびその治療について熟知し看護師の介入によって症状が悪化したり治療が妨げられたりすることがないことが重要であり、看護師は患者の状況を俯瞰的に捉えケアに際しては細部にまで注意観察を網羅する力が求められる。俯瞰の方法として「関連図」や「クリニカルパス」が活用されることがあるが、重症集中治療を要する危機的状況の患者へのケアにおいてはそのいずれの方法も臨床への導入は根付きにくい感がある。しかし変化の激しい対象患者について何らかの可視化された資源を用いることができれば各看護師の精錬された思考を批評的に共有し合うことができ、看護ケアの質の向上に寄与できるのではないかと考えた。本研究では、研究責任者と研究担当者との検討会を継続的に実施し、研究責任者が開発中の「クリティカルケア版関連図(仮)」のガイドを用いて作成した対象事例を俯瞰的に捉えた図を示しながら話題提供をし、研究担当者らの捉えている患者の状況や実施しているケアの観点について意見を出し合うアクションリサーチとして実施するものである。そして関連図の作成ガイドを精緻化することと討論を通して現行の看護の質を批評的に検討しながら基礎教育および臨床における教育プログラムの開発を目指すことを目的とする。
  3.  ・クリティカルケアの対象患者の身体状況および治療状況を把握するための関連図作成 詳細資料
  4. 環境と健康状況の実態把握と健康教育プログラム開発に関する研究
  5.  三重県北部の山間部農村地域で1990年頃から産業廃棄物処理が行われ始め、現在は同町内に
  6.  ①稼働中の中間処分業者(届け出上は紙・木・線維くず、プラスチック・ゴム・金属・ガラス・がれき類
  7.   の「その他」業務)
  8.  ②関連業者の用途不明の土地開発
  9.  ③産業廃棄物運搬業者の投棄場跡(届け出上は、燃えがら、汚泥、酸・アルカリ・プラスチック・金属の廃材)がある。
  10. 廃棄物が投棄されている①③の場所は近隣に1級河川(鎌谷川)があり土壌からのしみ出しによる水質の汚染があると近隣住民が懸念している箇所となっている。③は数年前に業者が倒産し、その後他の地域からの残土によって埋立てが行われたが、稼働中はしばしば自然発火が発生したり悪臭が起こったりしていた。また①では昼夜連続的に作業が行われている。山積された廃材が多量の降雨のあとで崩れて河川に土砂や廃材が流出したり、塵埃が巻き起こる様子がみられたりしている。②は大型トラックの頻繁の出入りによる塵埃と他地域から運搬されている残土による土砂の積み上げが行われている。この地域は産業廃棄物処理の他、町の西側地域に陥没様の構造で高速道路が貫通している。その他、県道国道が3本存在している。うち1本は高速道路のインターチェンジが沿線にあるため非常に交通量が多い。これら交通量が多い道路の沿線は2011年に測定した二酸化窒素濃度が都市部の国道沿線と同程度に高い値を示した。このような環境の変化のなかで、近年、周辺住民に「がんの罹患者が多い」「喘息になった」という声が聞かれるようになった。そこで本研究では下記の点を目的として取り組む:
  11.  1.住民の健康状態のうち、喘息症状とがんの発生分布や年次推移を捉え、水質および大気中の粉じんの
  12.   状況との関連性を明らかにする。
  13.  2.住民の健康不安の実態を捉える。
  14.  3.この地域の健康管理に関するサポートシステムを構築する。

所属学会

●日本看護科学学会                    ●日本女性心身医学会
●日本環境学会
ほか

調査

●三重県四日市市の農村地区での環境と住民の健康調査
ほか