一言アピール

難治性の局所進行膵臓癌に対して、術前化学放射線療法を用いて、予後の延長に貢献し、さらに摘出標本を用いて適切なテーラーメード医療を行っている。凝固・抗凝固の観点から肝虚血再還流の基礎実験も試行している。

研究テーマ

●難治性の局所進行膵臓癌に対して、術前化学放射線療法を用いた集学的治療を行っている。(図1参照)
●膵がん摘出標本を免疫染色を行い、抗癌剤の感受性を調べて、適切な抗癌剤テーラーメード医療を行っている。(図2参照)
●県内のがん拠点病院と膵がんネットワークを形成し、適切な治療法ならびに膵がん登録の構築行っている。
●一般の人々、患者視点に対して、膵がんに対する三重パープルリボン実行委員会にて啓蒙活動を行っている。(図3参照)
●凝固・抗凝固の観点から肝虚血再還流の基礎実験 (図4参照)
　ラットの実験では、かねてからエルトリエーションローターを用いて、肝臓からの肝細胞、類洞内皮細胞、Kuppfer細胞の分別単離法を確立しており(下図)、この技術を用いて、病変肝や切除肝からの少量の組織からも実験に適する細胞を単離培養が可能となった。単離培養が困難とされる脂肪肝ラット移植後肝についても同様に細胞単離を行い、個々の細胞の生物活性の探索を行う。各細胞をターゲットにした保護作用の評価や治療効果の判定が行う。
●生体肝移植の周術期管理における凝固・抗凝固因子の動態の解明

図1)局所進行膵頭部癌に対する、術前化学放射線療法のプロトコール
図2)膵がん摘出標本を免疫染色を行い、抗癌剤の感受性を調べて、適切な抗癌剤テーラーメード医療を施行
図3)三重パープルリボン運動
図4)凝固・抗凝固の観点から肝虚血再還流の基礎実験

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所属学会

●日本外科学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●日本肝胆膵外科学会
●日本消化器外科学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●日本臨床外科学会
●日本肝臓学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●日本胆道学会
●日本膵臓学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●日本消化器病学会
●日本移植学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●日本腹部救急学会
●日本乳癌学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●日本感染症学会
●日本外科感染症学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●DMAT隊員

論文

●岸和田昌之、小林基之、加藤宏之、臼井正信、伊佐地秀司　Borderline resectable 膵癌とは?　胆と膵　32(7),571-577,2011
●岸和田昌之、伊佐地秀司　『専門医のための消化器外科手術必携』 g.膵嚢胞消化管吻合術　消化器外科手術ナビガイド　142-150,2010
●岸和田昌之、伊佐地秀司　『専門医のための消化器外科手術必携』 h.慢性膵炎に対する膵空腸側々吻合術
消化器外科手術ナビガイド　151-159,2010
●岸和田昌之、加藤宏之、伊佐地秀司　胆膵治療における薬物療法のすべて－予防投与から治療まで-周術期・術後管理における薬物治療13．膵頭十二指腸切除後(PD,PPPD,SSPPD術後)　胆と膵　30(6),591-595,2009
●Kishiwada M, Hayashi T, Yuasa H, Fujii K, Nishioka J, Akita N, Tanaka H, Ido M, Okamoto T, EC Gabazza, Isaji S, Suzuki K Regulatory mechanisms of C4b-binding protein (C4BP)alpha and beta expression in rat hepatocytes by lipopolysaccharide and interleukin-6. J Thromb Haemost.　6 : 1858-67,2008
●岸和田昌之、水野修吾、臼井正信、櫻井洋至、田端正己、伊佐地秀司　≪膵癌の疫学≫４．膵癌の治療法・Stage別の予後と最近の進歩　内科102(4), 648-653,2008
●Hayashi T, Kishiwada M,(co- first author) Fujii K, Yuasa H, Nishioka J, Ido M, E.C.Gabazza, Suzuki K : Lipopolysaccharide-induced decreased protein S expression in liver cells is mediated by MEK/ERK signaling and NFκB activation: Involvement of membrane-bound CD14 and toll-like receptor-4　J Thromb Haemost.　4 : 1763-73，2006
●Kishiwada.M, Kawarada Y, Taoka H, Isaji S Management of advanced pancreatic cancer: Staging laparoscopy and immunochemotherapy – A new treatment strategy – Hepato-Gastroenterology。49 : 1704-6，2003

社会活動

●三重パープルリボン事務局長

その他

●平成20-21年度　科学研究費補助金(若手研究スタートアップ)
●平成22-25年度　科学研究費補助金(若手研究B)

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