奥田製薬株式会社
明治30 年創業の歴史を持ち、「奥田胃病薬」をはじめとする各種和漢生薬を製造、発売し「薬屋の奥田」として親しまれてきた奥田製薬株式会社。和漢生薬とは、まさに人と自然の調和を求める概念を持つ。自然とともに生きる人々の健康な生活を願い、常に時代に即した真の医薬品のあり方を考え続けていく。
奥田 正 代表取締役社長
大学で学んだことを活かしてより多くの世の中の人と関わっていきたい

経営者データファイル
Tadashi Okuda's DATA FILE
趣味:サーフィン、スノーボード
愛車:GM CHEVROLET BLAZER
購読雑誌:クーリエジャポン、SAPIO、大前健一通信
三重県の中で好きな場所:市後浜
座右の銘:七転び八起き、勝てば官軍
好きな本:傭兵部隊 落合信彦
好きな映画:地獄の黙示録、ブレードランナー、
ブラックホークダウン
尊敬する人:大前健一、松浦信男
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代々続く製薬会社の4 代目ですが、もともと跡を継ぐことをお考えでしたか
いいえ。実は全く考えておらず、大学在学中より友人と自分の会社を起業したんです。雑貨を輸入販売する会社でした。色んな事情から、その会社は閉めることになったのですが、取扱っていた商品の関係もあり、パキスタン・アフガニスタン・タイ・ミャンマー国境地帯など中東・アジアを旅して回りました。紛争地域では、兵士に守られながら進んだり、今考えると結構危険な目にも沢山遭いましたよ。英語が話せなかったこともあり、その後はアメリカに語学留学して、帰国してからも、普通に営業職のサラリーマンをしていました。両親には、結構自由にさせてもらいました。利益分だけ歩合でお給料がもらえて、結構いいと思いましたが、会社ですからちょっと不自由な点もありますよね。そんなとき、父親に折り入って話があると呼ばれ、会社に入ってくれと頼まれたんです。
奥田製薬に入社後、どのような所に力を注がれましたか
その頃は、決まった数個の定番商品しかなかったので、売上げもそんなに多くありませんでした。そこで、商品数を増やそうと考えました。どんな製品を作ればいいのか、営業活動で薬局などをまわりながら、売れ筋商品をリサーチして、沢山新商品を作ったんです。
あとは、定番商品も魅せ方を変えたということですね。例えば、弊社の商品で「奥田脳神経薬」というのがあります。これは、頭痛、肩こり、耳鳴り、めまい、イライラ軽減といった様々な効用があるのですが、その中でも特に他に類似薬のない「耳鳴り・めまい」という効能を大きく目立たせてパッケージデザインする事で注目され、売上げが上がりました。頭痛や肩こりの薬は多いですからね。そういった見せ方一つで、大きく売れ方が変わるんですよ。
社長の夢はなんでしょうか
大学で学んだことを活かしてより多くの世の中の人と関わっていきたいと思います。時間は有限ですが、時間は使い方とも言えます。大学で学ぶことで、今までにないモノの見方、考え方ができるのではないかと思います。そして、仕事に繋げていきたいですね。
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