辻製油株式会社
辻製油株式会社は、「美と健康のために天然素材にしかできないことがあります」と天然素材にこだわった製品造りで、2008 年度は約200 億の売上げ達成を目標とする地域のリーディングカンパニーのひとつ。その内にあって、地域との共生にも力を入れており、地元の農家と契約して地元素材の育成や、三重大学との共同研究を活発に行い、あわせて社員の学位取得など人材育成にも力を入れている。
辻 保彦 代表取締役社長
仕事においては、常に夢とロマンを持つことを心がけています

経営者データファイル
Yasuhiko Tsuji's DATA FILE
趣味:読書にふけっています
愛車:自分では殆ど運転しません
購読雑誌:フォーブス・プレジデント他多数
三重県の中で好きな場所:静寂な伊勢神宮
座右の銘:「真・善・美」(清く・正しく・美しく)を
大切にしています
好きな本:幅広く読んでいます。
特に経済・歴史に関する書物が多いです
好きな映画:映画鑑賞する時間がなくて困っています
尊敬する人:中村天風・安岡正篤
|
御社の主な環境への取り組みを教えてください
環境保全の取り組みに関しては、まず、バイオマスエネルギーへの転換を7 年ほど前から計画しており、森林起源の木質チップをエネルギーとして使うボイラー工場が、今年度末に稼動する予定です。これによって、CO2 の排出量はほとんどゼロとなります。また、搾油や抽出の際に出る副産物を、飼料や肥料などに利用することで循環型社会の実現を目指しています。また、地域周辺の清掃を全社員でする活動を月2 回行っており、一人、ひとつバケツを持ち一杯になるまでゴミ集めをしています。
地域発展に対する役割としてはどうお考えでしょうか
地元で作った農作物を地元で加工するというところに重点を置いています。地元農家の組合と契約し、地域の天然素材を確保しています。その際、一番重要なのは農家の皆さんとの信頼関係ですが、それは、どれだけ地域に貢献できるかということでしょうね。地元素材を核とした「当社と農家の共生」、それが重要です。日本は今、食料の自給率が40%を切っている状態です。今後、農業というものをもっと重視していかなくてはならなくなるでしょう。これも、地域に密着した企業として地元農家とともに頑張っていく事が、地域の活性化に繋がると思いますね。
若い方、学生へメッセージをお願いします
“夢のあるかぎり青春” という言葉を贈りたいと思います。自分で夢を創り出すという事が大事だと思います。当社の経営理念の中に「私たちは安全と環境を第一に考え、いつも夢とロマンを持ち続けます。」という一文があります。私も、仕事においては、常に夢とロマンを持つことを心がけています。実は弊社は今、柚子に魅せられており、実を搾汁しまた果皮から柚子の香りを抽出して製品に応用する研究を行っています。また、柚子の産地である高知県安芸市より苗木を取り寄せ、植林を行っています。柚子は育つのに非常に時間のかかる木なのですが、将来、松阪の中山間部が柚子の木で一杯になるのが今から本当に楽しみなんです。これが、今の私の夢ですね。 |
