契約・制度の種類

秘密保持契約(NDA)
秘密情報(未公開の研究情報を含む)を共有するために締結するものです。相手方に費用は発生しませんが、情報を共有して共同研究の可能性を探るための契約ですので、共同して研究を行うのであれば共同研究契約を締結しなければいけません。
有体成果物移転契約(MTA)
有体成果物の提供を受ける、又は提供するために締結するものです。提供のためだけの契約であり、費用が発生する場合であっても、あくまで有体成果物そのものへの対価ですので、共同して研究を行うのであれば共同研究契約を締結しなければいけません。
共同研究契約
三重大学の研究者と企業、公共団体等の研究者が対等の立場で、共通の課題について共同して研究を行うために締結するものです。原則として研究費の納付が必要(営利企業の場合は必須)で、共同研究によって得られた成果は、三重大学・相手方の双方に帰属します(共同研究外で得られた成果については、それぞれに単独帰属)。
受託研究契約
相手方からの委託により、三重大学の研究者が単独で研究を行うために締結するものです。受託研究によって得られた成果は、原則として三重大学に単独帰属します。
寄附金
学術研究や教育の充実・発展及び三重大学の事業に幅広く活用するために、企業や個人など各方面から広く受け入れるものです。寄附は見返りを伴わないものであり、寄附金を使用して研究を実施した場合、寄附者に対して簡単な結果報告を行う程度であれば認められますが、寄附者のみに対して成果の還元を行うことは「見返り」になります。相手方への研究成果の還元が必要な場合は、共同研究契約又は受託研究契約を締結しなければいけません。
兼業
上記はすべて大学職員の「本務」として行うものですが、本務外で従事する産学官連携活動が兼業です。兼業を実施する場合は、学内諸規則で定める許可基準に基づき、事前に許可を受ける必要があります。