利益相反マネジメント

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事例6 推薦と大学人としての立場
 

○研究分野の技術を用いた製品について、専門家の立場から推薦してほしい、との依頼がありました。どのような点を考慮しなければなりませんか?


キーワード: 大学保有の商標、推薦、謝礼金

解説

 高度な専門性を有する大学の教職員には、学外者から様々な意見を求められるケースがあります。このような外部からの要請に対応した専門知識の活用も、大学の産学官連携活動のひとつです。一方で、経済的関係を有する企業の製品に対して推薦を行う際には、「自己の経済的便益を獲得するために推薦しているのではないか?」といった疑念が生じてしまう可能性があります。
 

気をつけよう

・対象製品の品質や安全性等について、自らの責任のもと、専門性と見識を用い、十分検証した上で、推薦の判断をしましたか?

・推薦料として謝礼金を受領した場合、個人所得となります。謝礼金が、推薦行為に対してではなく、他の産学官連携活動の際の便宜供与の見返りと捉えられてしまうことはありませんか?

・個人的な利害関係の有無を確認しましたか? 推薦製品の販売先などと利害関係がある場合には、「特別な便宜供与を図っている」と見られてしまう可能性があります。

・謝礼金は、推薦内容や責務に見合った額となっていますか? 謝礼金が多額であった場合には、特別な便宜供与/提供の嫌疑が生じる可能性があります。

・謝礼金について、適切な税務処理を行っていますか?

・大学保有の商標を許可なく使用していませんか? 商標は大学が保有する重要な知的財産のひとつです。